木材のはっ水・防汚のための最高級セラミック塗料
撥水シリーズ

tataraのブログ

12材種の屋外暴露/挙動試験

tatara/撥水セラミック-5-type・撥水無機ウッド-3-type・輪ジミアク止め下地材、全-9-typeの特性を踏まえ、市場で手に入りやすい材種に塗工し屋外水平暴露/挙動試験を実施しました。日常の屋内生活空間では、各種塗料の表面強度・耐水性・仕上り感・ハンドリング・臭気などは確認・判断できますが、屋外環境における中長期的な挙動の変化となると何とも判断に苦しみます。
一様に経年変化は避けられるものではありませんが、製作直後を頂点にどれだけ素材の挙動変化を最小限にとどめ持続し耐久性を持たせるか?
もしくは、製作直後から徐々に経年変化するものの、ゆっくりと自然な変化を示し美観的にも素材の魅力を増していくような変化をしていくのか?
tataraは、後者のイメージを実現するための塗材として開発されました。
こと木材に関しては、鉱物・金属などの無機物とは正反対に、有機物としての建築天然素材で比較的に早い時期から挙動変化を伴います。単純に虫食い・カビ・腐朽・環境条件に応じての変質は普通に起こりえますが、うまく利用すれば無機物をはるかに凌ぐ魅力ある天然素材でもあります。屋外においては、いうまでもなく強烈な紫外線と風雨・季節による温湿度の変化・細菌等によるカビ、腐朽・害虫による虫食いによる厳しい環境での耐性を必要とします。
木材は、産地・個体差・部位などによって一概に判断は禁物ですが、下記の屋外水平暴露試験(t5ハガキサイズ各種無垢挽板材×12種類)を参考に、tataraを採用する一助にしていただければ幸いです。約3ヶ月程度の水平暴露試験になりますが、今後もしばらく継続して経過観察していく予定です。
さらに追って、6ヶ月経過(猛暑・台風の時期を経過)の水平暴露試験を加えました。結論からしますと、国内の環境下では、針葉樹(スギ・米スギ・ヒノキ)が屋外環境に向いた素材と言えます。その中でも、米スギが最も適材と考えられます。併せて、tataraの選択につきましては、輪染み・アク止め撥水セラミックマルチもしくは、撥水無機ウッド屋外ヤケ止めの組合せが比較的に良い傾向にあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●針葉樹 杉材 

⒈左上:無塗装 ⇨紫外線による日焼け、アクによる黒いシミが発生し始めてきた。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎輪ジミ・アク止めは、木材のフェノール成分(水溶性)の溶出を抑えることによって木材色の変化を最小限にとどめている。さらに撥水セラミックマルチのケイ素が木材繊維の隅々にいきわたり防水性・防汚性を発揮していると考えられます。これは防カビ・防腐・防蟻にも効果が確認されています。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋外ヤケ止め ➡︎だいぶ効果はあるものの、アクによる黒いシミが侵食してきている。無機ウッド屋外ヤケ止め の場合、木材への浸透性が浅く十分に食い止めることができていない。メリットとしては、⒉よりコストダウンできることと紫外線カットの効果はそれなりに期待している。

⒋右下:tatara撥水セラミックヤケ止め外部用のみ➡︎木地は明るくキレイだがアクによる黒いシミの侵食がさらに広がっている。木材表面に紫外線吸収剤が付着している性状のために、アク・汚れ防止にはあまり効果がないのかもしれない。

<杉材表面反転 2019.7/16>
<杉材表面反転 2019.10/15>
<杉材裏面2019.7/16>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

●針葉樹 米スギ材

⒈左上:無塗装 ⇨そもそも米スギは屋外に向いているようです。日焼けは自然に進行しているものの木目の明瞭な変化とカビ・アクなどには強い様子。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎杉材と同じくもっともキレイな挙動を示しているが、マルチだけでも自然な経年変化(紫外線による灰化)を望むならば良い判断かもしれない。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋外ヤケ止め ➡︎輪ジミ・アク止めが効いて木部色調は濃くなっているが少し不自然な気がする。

⒋右下:tatara撥水セラミックヤケ止め外部用➡︎少し白っぽくなるが当初の色調を一番よく保っているといえる。コストは少々高くつくが、今後の推移を見極めたい。

<米スギ表面反転 2019.7/16>
<米スギ表面反転 2019.10/15>
<米スギ浦面2019.7/16>


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●針葉樹 ヒノキ材

⒈左上:無塗装 ⇨紫外線による日焼けと、アクによるものかシミが全体に広がっている。木地が明るく鉄分やカビ・黒シミも目立ちやすいので、屋外では何かしらの保護塗料が必要だといえる。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎木材色調は濃くなっているが概ね良好な状態。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋外ヤケ止め ➡︎木材色調は明るめで概ね良好な状態。このなかではもっとも自然なイメージ。

⒋右下:tatara撥水セラミックヤケ止め外部用 ➡︎やはり少し白っぽくなる。コストを考慮に入れると、⒉⒊の仕様の方か好ましいといえる。

<ヒノキ材表面反転 2019.7/16>
<ヒノキ材表面反転 2019.10/15>
<ヒノキ材裏面2019.7/16>


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●広葉樹 シナ材

⒈左上:無塗装 ⇨アクが強く屋外にさらすと短期間で黒ずんできた。あくまでもシナ材は屋内用の素材といえます。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎このなかでは一番良好ではあるが黒シミの侵入を止めきれていない。屋内の家具等には頻繁に塗工していただいているが、撥水セラミックマルチのみでほぼ問題はないように思います。広葉樹全般において、テーブルトップなど水周りにおいては、輪ジミ止めアク止めは必須アイテムです。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド ➡︎シナ材合板は市場に多く流通していてリーズナブルなイメージですが、コストダウンを想定して撥水無機ウッドでフィニッシュしたが効果薄。あくまでも屋内用で施工すべきです。

⒋右下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋内ヤケ止め➡︎⒊よりは紫外線吸収剤の効果か多少マシな感じ。あくまでも屋内用で使用する素材。

<シナ材表面反転 2019.7/16>
<シナ材表面反転 2019.10/15>
<シナ材裏面 2019.7/16>


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●広葉樹 ケヤキ材

⒈左上:無塗装 ⇨紫外線による日焼けで色あせ始めてきた。導管の穴から少し黒いものが発生し始めている様子。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎少々色あせているものの、それ以外はあくまでも良好な状態。広葉樹全般において、テーブルトップなど水周りについては、輪ジミ止めアク止めは必須アイテムです。オイルを入れるとしっとり感が増し落ち着いたイメージに仕上がる。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド ➡︎少々色あせをみせていて、木口面より黒くシミが上がってきつつある。撥水無機ウッドの木材への浸透性の弱さが出てきている。

⒋右下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋内ヤケ止め ➡︎撥水無機ウッド屋内ヤケ止めには、紫外線吸収剤など表面に留まる成分があるためか、木口面より黒シミが、⒊より目立つ様子。私見ですが、紫外線吸収剤・防腐剤などの薬剤が含まれているtataraのヤケ止め系は、広葉樹にはあまり逆効果ではないかと思われる。反面、針葉樹・竹材には効果的である。木材繊維の構造的な問題か?今後の研究課題です。

<ケヤキ材表面反転 2019.7/16>
<ケヤキ材表面反転 2019.10/15>
<ケヤキ材裏面 2019.7/16>


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●広葉樹 タモ材

⒈左上:無塗装 ⇨アクが強いためか日焼け・灰化より一面が黒染め状態。カビでないので直ちに腐朽には繋がらないようだが屋外には使えない素材。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎この中ではもっとも良好ではあるが、木口面からアクが強く黒シミが入りはじめている。広葉樹全般において、テーブルトップなど水周りについては、輪ジミ止めアク止めは必須アイテムです。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド ➡︎⒉より木口面からの黒シミの侵入は早い。

⒋右下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋内ヤケ止め➡︎撥水無機ウッド屋内ヤケ止め の効果で木地色は明るいが、木口面から黒シミの侵入は止まらない。

<タモ材表面反転 2019.7/16>
<タモ材表面反転 2019.10/15>
<タモ材裏面 2019.7/16>

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●南洋系広葉樹 チーク材

⒈左上:無塗装 ⇨南洋系広葉樹のなかで硬く脂分が多く屋外用に多様される。いまのところ多少日焼けが進みつつあるが大きな変化は見受けられない。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎輪ジミアク止めの効果で日焼け・木地色落ちを抑制している感じがする。広葉樹全般において、テーブルトップなど水周りについては、輪ジミ止めアク止めは必須アイテムです。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋外ヤケ止め ➡︎⒉よりすこし色濃い状態。

⒋右下:tatara撥水セラミックヤケ止め外部用 ➡︎紫外線吸収剤により白っぽく見えてしまう。南洋系の堅木はフェノール成分が多く、もともと耐久性には定評がありケイ素も含まれているようなので屋外では何も塗らない選択もある。

<チーク材表面反転 2019.7/16>
<チーク材表面反転 2019.10/15>
<チーク材裏面 2019.7/16>


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●広葉樹 ナラ材

⒈左上:無塗装 ⇨アクが強く黒いシミが全体に広がっている。もう少し放置していくと真っ黒になって美観的には使うに耐えないものになってしまいそう。ナラ材も屋内用の素材である。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎日焼け・黒シミの抑制効果はあるようだけれども、木口面から黒シミが進行しつつある。広葉樹全般において、テーブルトップなど水周りについては、輪ジミ止めアク止めは必須アイテムです。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋外ヤケ止め ➡︎⒉に比較して、日焼け・黒シミの進行が予想される。

⒋右下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋内ヤケ止め ➡︎意外と撥水無機ウッド屋内ヤケ止め 仕様が現状一番良好な状態。ナラ材と相性が良いのか?今後の経過観察に注目したい。

<ナラ材表面反転 2019.7/16>
<ナラ材表面反転 2019.10/15>
<ナラ材裏面 2019.7/16>


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●広葉樹 サクラ材

⒈左上:無塗装 ⇨サクラ材の特徴である淡い色調は屋外では早い時期に脱落してしまう。屋内用の高級調度品の素材として使うべき素材。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎サクラ色の木地色はまだ多少は残っている。カビ・アクの影響もなく良好な状態。広葉樹全般において、テーブルトップなど水周りについては、輪ジミ止めアク止めは必須アイテムです。オイルを入れるとしっとり感が増し効果的。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド ➡︎⒉とほぼ同様の状態だが、木口面より黒シミが入りつつある。

⒋右下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋内ヤケ止め ➡︎⒊とほぼ同じ状態。すこし白っぽいか?

<サクラ材表面反転 2019.7/16>
<サクラ材表面反転 2019.10/15>
<サクラ材裏面 2019.7/16>


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●広葉樹 ウォールナット材

⒈左上:無塗装 ⇨ウォールナットの褐色は、紫外線・雨水等で早い時期に脱落する。また自然乾燥と人工乾燥の違いにより挙動にも差が出てくるようです。人気素材の故か人工着色したものもあるらしいが見分けがつかない。サクラ材同様に屋内用の高級調度品の素材として使うべき素材。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水セラミックマルチ ➡︎人気のあるウォールナットの褐色は多少抑制されているものの、時間の問題で灰化していく。屋内のテーブルなどの調度品には、この塗料の組み合わせがベストです。広葉樹全般において、テーブルトップなど水周りについては、輪ジミ止めアク止めは必須アイテムです。オイルを入れるとしっとり感が増し効果的。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド ➡︎いまのところ、⒉とあまり様子はかわらない。屋内のフローリング・建具などには、この塗料の組み合わせの方が、多少なりともコストダウンでにベストかと思います。

⒋右下:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋内ヤケ止め ➡︎木口面より黒シミが侵入しつつあり木地色も白っぽく見える。あまりお勧めできない組み合わせ。

<ウォールナット表面反転 2019.7/16>
<ウォールナット表面反転 2019.10/15>
<ウォールナット表面 2019.7/16>


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●南洋系広葉樹 ウェンジ材

⒈左上:無塗装 ⇨南洋系広葉樹のなかでも硬く脂分が多く比重の重い希少材。いまのところ多少日焼けが進みつつあるが無塗装が一番良好に見える。ウリン・アピトンなどはデッキ材として同様の性状に近く、もともと屋外耐久性には定評がありケイ素も含まれているようなので屋外では何も塗らない選択もある。

⒉左下:tatara輪染み・アク止め下地のみ ➡︎南洋系の堅木はフェノール成分が多く、もともと耐久性には定評がありケイ素も含まれているようなので、輪ジミ・アク止めのみでどのような効果が見込めるか経過観察していく。

⒊右上:tatara輪染み・アク止め下地+tatara撥水無機ウッド屋外ヤケ止め ➡︎⒉よりすこし白っぽい感じ。屋外においては何も塗らない選択肢もある。

⒋右下:tatara撥水セラミックヤケ止め外部用 ➡︎⒊よりさらに白っぽく見える。屋外においては何も塗らない選択肢もある。屋内においてはtatara 撥水無機ウッド程度を擦り込む程度で十分かもしれない。

<ウェンジ材表面反転 2019.7/16>
<ウェンジ材表面反転 2019.10/15>
<ウェンジ材裏面 2019.7/16>


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●イネ科特殊素材 竹集成材

竹は木材ではありませんが、近年集成材として家具・建材に使われるようになって久しい素材です。通常はウレタン樹脂で仕上げる場合が多いようですが、素材繊維が丈夫な上、和風の空間に馴染むこともあり素材をあらわにした撥水セラミック仕上げを検討されているところが複数でてきました。

竹は意外にも樹脂成分をそのままにしておくとカビが発生しやすく、カビ抑制と素材感を生かした仕上げが撥水セラミックを検討するきっかけになっています。

2019.7/16屋外暴露の挙動は、木材の中では針葉樹に近い挙動をしめします。無塗装では見るも無残に黒化していきます。 ⒈tatara輪染み・アク止めtatara撥水無機ウッド屋外ヤケ止めの組合せ➡︎ ⒉tatara輪染み・アク止めtatara撥水セラミックマルチの組合せ➡︎ ⒊tatara撥水無機ウッドのみ、もしくはtatara撥水セラミックマルチ のみ

 の順で良好な状態が確認できています。

<竹集成材挽き板表面 2019.7/16>

2019.10/15 ひと夏を越した集成材はどれも真っ黒な状態になっています。無塗装の板は行方不明になりました。画像では、ほとんど違いが分かりませんが、カビが生えにくいという視点で観察すると、tatara撥水セラミックマルチが灰化は進みますが自然な経年変化といった印象です。tatara輪染み・アク止めtatara撥水無機ウッド屋外ヤケ止めはタケ材の色目は残りますがカビが気になる感じです。tatara輪染み・アク止めのみではカビから保護する効果は皆無と言えます

<竹集成材挽き板表面 2019.10/15>
<竹集成材挽き板裏面 2019.7/16>