木材のはっ水・防汚のための最高級セラミック塗料
撥水シリーズ

tataraのブログ

tatara撥水セラミックとドイツ系オイル塗料メンテナンス性 屋外暴露比較試験資料

前回の「2017.6/1 0〜2018.5/23 12ヶ月tatara撥水セラミックとドイツ系オイル屋外クリアー屋外暴露比較試験資料」の下地状態を検証するため検体半分をウエットティッシュで拭き取り、塗工後の木材保護・メンテナンス性の検証を行いました。

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tatara撥水セラミックマルチtatara撥水セラミックヤケ止め屋外用、およびO社・X社・N社・S社のドイツ系屋外用オイル<クリアー色>の建築現場でよく使用されるクリアータイプで検証してみました。

 

⬛️2018.5.23ドイツ系屋外クリアー塗料表面半分拭きあげメンテナンス検証資料
 
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<資料結果からみる性能見解>

tatara撥水セラミックマルチ
→約1年間の屋外暴露による紫外線・風雨・温湿度変化のなかで、表面の変化が目に見えて明らかに確認できる。この表面の灰化したものは、表面浅く灰化しており均質的で柔らかく水で容易に洗浄できる、いわゆる”灰”のようなもの。黒いカビ状の有機物や汚れが木材内部に浸み込んでおらず、シルバーグレー色にきれいに焼けているのが特徴といえる。
この灰化した表面はウェットティッシュで約10回程度拭き取ると比較的容易にはく離でき日焼けはしているものの、木部色を含んだツヤ感のある木肌が現れてきます。この灰化した表面は高圧洗浄機で落とせる程度のもので(木材・木質によって状態は異なる)、しっかりと乾燥させ木肌を整えれば塗工時と同じ作業工程で、さらに落ち着いた美しい仕上がりになるかと思います。おおよそ3年程度がメンテナンスのタイミングかと考えられます。
tatar撥水セラミックヤケ止め屋外用
→tatara撥水セラミックマルチとほぼ同じ内容ですが、紫外線吸収剤(UVカット剤)が入っているため木地の保護力はより強いかと考えています。
●O社
→半造膜系のオイル塗料で紫外線防止効果(UVカット)は抜群の性能である。約一年間にわたり屋外暴露試験をした結果、いまだに木部色をキープできている。ただ強い塗膜を形成する反面、屋外放置でわずかに木材に浸潤する水分は行き場を失い強い塗膜が蓋をして内部にこもり黒カビの原因になるような結果がでた。この強い塗膜も一年を経過するあたりから徐々に部分的に白く白濁し塗膜厚のまだら現象が美観的に気になってきた。
強靭な塗膜はメンテナンス時のはく離には非常に手間にかかる作業になってしまいます。きれいに仕上がるかどうか表面の状態を検討しブラシなどで丁寧に剥離する必要がありますのでコストにも反映してしまうのです。このことからも現場では濃色の同材塗料で重ね塗りで対応していることが多いようです。
●X社
→塗膜を形成しない防腐系浸透オイル。オイル塗料全般にいえることですが、有機物のオイルは腐朽菌の養分になることから黒カビを防止するのは難しいと考えられます。黒いシミ・カビは木材内部まで浸潤しているようです。
表面の塗膜がないので剥離する必要はないかもしれません。このことからも現場では濃色の同材塗料で重ね塗りで対応していることが多いようです。
●N社
→塗膜を形成しないタイプでの仕上がり感はtataraによく似ている。ただ、屋外暴露の時間が経過するにしたがって、表面が曇って木目がまだらに見える。カビ・汚れの耐性は弱いような結果になった。
灰化した表面は、はく離は容易にできるのでカビ・シミの浸潤がなければメンテナンスは良いと考えられる。カビ・シミが深く浸潤し黒くなっているようであれば濃色の同材塗料の重ね塗りになると思われる。
●S社
→今回の試験ではX社と同じくらいにシミ・カビで黒く変色するのが早かった。O社とX社の中間的な挙動を示した。黒く浸潤したシミ・カビのはく離は困難なので強力な塩素系洗浄剤の漂白作業になってしまいます。あまりに洗浄が強力すぎると木材組織の痛みが激しくすぐにカビ出てまう懸念があります。このことからも現場では濃色の同材塗料で重ね塗りで対応することになりそうだ。