木材のはっ水・防汚のための最高級セラミック塗料
撥水シリーズ

tataraのブログ

2018.5 いま再びの”たたら” その1

大原康彦というひとりの鍛冶師と徳永順男という木工家との出会いによって生まれた”tatara”。
その背景にある「たたら製鉄」をいま再び、たどり直す取り組みをはじめました。

有史以来、ひとびとの生活・文化を飛躍的に発展させる大きな力となった”鉄の文化”。

太古の昔から鉄の道文化圏といわれる出雲いずも地方に、「たたら製鉄」と呼ばれる伝統技法による製鉄が盛んに行われた。先人たちは、自然の恩恵を最大限に生かしながら、環境循環型ともいえる産業としての技術を蓄積してきました。

西欧社会の鉄鋼技術に飲み込まれいちどは消滅したものの、「たたら製鉄」による純度の高い玉鋼の魅力は衰えるどころがいや増しているように思われます。

環境循環型とはいいながら現実にそのまま使うには様々な問題を含んでおりますので、産業としての視点ではなく「ものつくりの思想」、「私たちの未来の価値観」など、あらゆるヒントになる事柄が多分に含まれているように思われます。

 

2018.5

島根県安来の地を皮切りに真砂砂鉄の採取からはじまり、

たたら炭(木炭)の製造→たたら製鉄→玉鋼の採取→鉄の手動鍛錬→刃物道具製作という一連の工程

をなぞる作業を、長期間(なりゆき次第)にわたり決して急がず弛まずにすすめようと思います。

その様子をその都度、このtataraサロンの場でもって綴ってまいりたいと思います。

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●島根県安来市 和鋼博物館 

●日野川下流域川床の川砂鉄層

●磁石による川砂鉄採取

●磁石にくっつくウニのような真砂砂鉄

●鳥取県日吉津村海浜 浜砂鉄層    神奈川県湘南海岸も浜砂鉄層が多く黒っぽい砂浜

●鳥取県日吉津村海浜風景