tataraサロン

tatara全種 & tatara輪染みアク止め & osmo#420クリア 併用水平屋外暴露試験  2017.12/5〜2018.10/24

木材保護塗料による屋外クリア仕上げは、紫外線・風雨・温湿変化・汚染物質などによるもっともハードルが高く厳しい条件の仕上げである。
また、建築設計・建材・木工関連およびユーザーからの要望がもっとも多い仕上げでもある。

これまで試験してきたなかで日焼け防止効果がすぐれているのは、osmo#420クリアが圧倒的であった。(2017.6/10〜2018.5/23 12ヶ月ドイツ系オイル屋外クリアー塗料暴露比較試験資料)
とはいえ、天然素材である限り経年変化は避けられないのも事実である。
造膜系・半造膜系・天然植物系油由来の仕上げは、水はけを良くしないと木肌のカビ・腐朽が進行し、同時に美観もそこなってしまう。

tatara撥水セラミック/撥水無機ウッド各種は、無機系セラミック(二酸化ケイ素)由来のため、紫外線の日焼防止には強くないが防カビ・防汚・防腐効果は優れている。一長一短である。

tataraのアルコール溶剤は、オイル・ワックス・漆・ステイン着色剤などとの相性も比較的良好であることから、今回osmo#420との併用効果を試験することにした。
osmo#420すぐれた日焼防止効果とtataraの防水・防カビ・防汚性を組合わせるとどのような挙動を示すのか? 下記の仕様にて約11ヶ月かけて水平屋外暴露試験を実施・検証してみた。

●osmo#420を木材に擦り込み軽く拭き取った上にtatara全種類を塗工したもの、
●日焼防止・木質成分保持効果のあるtatara輪染みアク止下地にtatara全種を塗工したもの、
●tatara全種類のみを塗工したもの、

⬛️トガ材(45×15×910)tatara全種・輪ジミアク止め・osmo#420併用/水平屋外暴露試験 2017.12/5〜2018.10/24
約11ヶ月経過し表面灰化しやすいトガ材各ブロック右半分をウェットティッシュで拭き取り木地肌の状態を比較検証した。

※この屋外暴露比較試験資料は、tatara独自に実施したものであり公的な評価ではないことをご了承くださいませ。

世界の椅子を知り尽くした家具職人 浜田由一氏を訪ねる

2018.10/15 滋賀県米原市 浜田工房を訪問。

ものづくりへの取組み、思想、技術など多岐に渡って興味深いお話をいただきました。

長い年月を経てもなお魅力を失わない数々の名作椅子の1/5模型をつくると、そこには検討に検討をかさね無数のアイデアや技術の蓄積・苦労が手に取るようにわかってくるという。
イメージスケッチから1/5模型をつくりフォルム・強度・構造の検証・修正を行い、1/1試作品をつくりさらに問題点を探り検証・修正を加え、はじめて図面化し製作工場での製作工程を詰めていく。

市場に流通する一連の家具製品の作業工程は、欧米の基本的なもの。検証と修正に多くの時間を費やす欧米の家具づくりに比較して、家具の歴史・経験が比較的浅い日本・アジア圏ではこの重要な時間をそぎ落とし、いきなり図面から入って職人を困らせる方法が主流だと浜田氏は嘆く。

まことにその通りで家具の完成度の違いが如実に現れてしまうことになる。素材感・座りごごちなど、人間が日常触覚的に感じとる生活道具であるがゆえに手仕事の重要性はこれからも変わることがないようにしたい。

素材へのこだわりも半端ない。

木目・ラミネート成型・曲木・組手・スチール・ステンレス・ネジ・ボルト・布・藤・藁・モケット・ペーパーコード・レザー・ゴム・アルミ・プラスティック・塗装・溶接などなど、家具に必要な素材・技術は十全に使いこなされている。

※ほかの参考取材記事

●世界中の名だたる名作椅子はほぼつくり尽くしたという。

●製作途中の肘掛け安楽椅子

●素材も構造もさまざま

●川上元美デザインのBRONX これもって帰りたかった〜!

●木粉がほとんどない整理整頓された工房風景

●アメリカ製の工作機械は安価で高性能と浜田氏はいう

●べんがら仕上げの浜田工房玄関

●浜田工房 伊吹山付近の山々

tatara撥水セラミック・撥水無機ウッド/ユーザー訪問 吉野編

2018.10/11
いつもお世話になっている奈良県吉野方面 tataraユーザー5軒を訪ねました。

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●AM10:00 東吉野 維鶴木工
地元吉野のスギ・ヒノキを使った家具メーカー。スギ・ヒノキは柔らかく家具には不向きな材料との従来の認識をくつがえし、座面にスギ、フレームにヒノキを使った各種椅子を製作・販売している。

柔らかい杉材の素材感を最大限に活かすためtatara撥水セラミックマルチ、ヒノキフレームには低コストタイプのtatara撥水無機ウッドをご使用いただいている。

●材料の厚みを感じさせないシャープなデザイン

●3本脚の新作椅子の座りごごち、肌さわりはすこぶる良い!

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●PM13:00 東吉野 中峰渉氏 新工房開設準備中
吉野川の風光明媚な川沿いに工房開設の準備をされていた。奥様・子供と一緒にこの地に移住されカフェを併設した工房を構想中。

すでにtatara撥水無機ウッドをご注文いただき特注家具に使用していただく予定。
オープンが楽しみです。

●建屋の裏は風光明媚な吉野川が流れる

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●PM14:30 川上村 studio jig
国際家具デザインフェア旭川2017 ブロンズリーフ賞受賞するなど、いま最も注目の新人家具作家工房です。
吉野スギを薄くスライス・成型し、これまでにないフォルムと強度・質感を実現しています。
やわらかい吉野杉に強度を持たせるため木下地にtatara撥水セラミックHDを含浸させ、その上にtatara撥水セラミックマルチを塗工しています。
妥協のない独自の重層的な作業工程を経ていることもあり肌触りも絶品の仕上がり。

●代表作の座椅子/CJ2 Legless Chair

●某公共案件提案用のスタディ

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●PM16:00 川上村 MoonRounds woodworks
ウッドターニングを手始めにオリジナル家具の製作を手がける家具作家工房。

tatara撥水セラミックマルチtatara撥水セラミックHDtatara撥水セラミックオイルを素材・目的により使い分けている。

●広く静かな素晴らしい環境でものづくりを楽しむ

●杉材の希少な部位をつかったアーティスティックな逸品

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●AM17:00 下市町 下市木工舎”市”
いまや吉野を代表する家具工房”市”。
徳永家具工房で修行した弟子が運営していることもあり、仕上げはすべてカンナフィニッシュtatara撥水セラミック仕上げ。

●海外からの研修生も絶え間ない。from CANADA and Nederland

●下市町の水道施設を利用した立派な工房

●雨けむる下市の山々

tatara撥水セラミックマルチ/防カビ・防腐効果を検証する!!

建築物・木製品において湿気の多い水回り・軒先き・屋外に木材を使う場合、必ずと言っていいほど黒カビ・腐朽の対策に悩まされます。
カビは美観を損ねるだけでなく、臭気・木材劣化・防腐・防蟻問題に発展し建築物・木製品自体の寿命にも大きく影響してしまいます。

●これまで木工塗装はウレタン塗装がベーシックでした。しっかりと分厚く硬い樹脂塗膜で木材を保護します。しかし、寒暖差・湿気・紫外線・通気性など厳しい条件下に於いては、環境変化に伴い木材自身が収縮を繰り返し、やがて丈夫な塗膜にもキズ・亀裂が入り液体・汚れの侵入する隙間ができてしまう。隙間から侵入した水分等はすぐに蒸発しにくく塗膜下でカビの繁殖を手伝ってしまうことになります。

●分厚く硬いウレタン塗膜は木材の特質である木質感・芳香・吸湿機能を損なってしまうのに対して、オイル塗装は木材表面に染み込み薄い油膜を形成し木材の特質を活かしています。それでも、カビは有機物である油膜を栄養に繁殖しやすくカビ・汚れの問題を克服するのは難題です。

●tatara撥水セラミックは木材の内部に水を寄せ付けません。撥水機能の最大のメリットです。
tatara撥水セラミックは木材内部に深く浸透し無機質のセラミック被膜層を形成します。セラミックとは、ケイ素(Si)と酸素(O)が結びついたSiO2(いわゆるガラス・砂)のことです。
アルコール溶剤をベースにケイ素分子Siを溶かしこみ木材繊維・木材細胞のひとつひとつ隅々にまで、ほぼ厚みのないセラミック被膜で木材内部を隅々までくまなく覆い、木材奥深くまでこのセラミック被膜層を形成します。

木材の素材感はそのままに、芳香・吸湿性を損なうことなく水分から木材を保護しカビの菌を繁殖させません。いままでにない理想的な塗料です。カビだけでなく防汚・防腐・防蟻にも繋がってきます。紙や布、モルタルや漆喰など、染み込みやすい異素材にも効果的ですので様々にお試しくださいませ。

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⬛️2018.8吉野杉防カビ・防腐検証資料

吉野杉 無節赤材は、杉材の中でも最高級材として美しいだけでなく耐久性にも優れています。
tatara撥水セラミック/O社自然塗料/桐油を塗工して防カビ試験を実施。
吉野杉は抗菌性が高く少々のことでは劣化しないので、最悪の条件”風呂場のスノコの下で約4ヶ月放置”したものを、検証資料として採用させていただきました。

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●以下の総ヒノキ造りの住宅は、他社製ガラス塗料を使用しているとのことですが、硬く、紫外線に強く、燃えない塗膜で木材を保護する商品で施工しているそうです。約2年半で黒カビが繁殖し修繕できないまでに進行してしまいました。


●ヒノキ格子門扉および枠まわりの黒カビ


●ヒノキ広縁の黒カビ


●玄関ヒノキ丸柱の黒カビ

いくら強靭な塗膜をつけても、木材の収縮を止めることはできない。
かならず、どこかに亀裂が入りそこから水分の侵入を許してしまうことになる。
いちど侵入した水分は塗膜があることで蒸発しにくく、
乾燥する前にカビが繁殖してしまうという悪循環をまねいてしまった残念な事例。

2018.7/20 とやまの木せいひん研究会 講習会

2018.7/20 大快晴というより大猛暑のなか、とやまの木せいひん研究会(松田木材 加工場/富山県上市町)技術講習会にてtataraの製品説明をさせていただきました。同時に、北丸木工所/開田氏による木象嵌実演講習、寿化工(株)/秋庭主任による木固めエースの講習会と充実した内容になりました。


●富山県内の家具・建具、木彫刻、製材業など、約30名の参加者が集う講習会。


●この日の富山県は36℃オーバーの猛暑日。立山連峰は雲でよく見えない。

tatara輪ジミ・アク止め下地剤の効果について

tatara輪染み・アク止めについて、簡易な試験データを公開させていただきます。

●特に広葉樹系ウォールナット材は、テーブルトップに重用される高級木材です。
現在、メーカーより市販されている多くのテーブルには、ほぼウレタン塗装(ウレタン樹脂塗膜を形成したもの)のものが多いのですが木材の素材感が損なわれることもあり、オイル系塗装・ワックス系塗装に移行している傾向があります。この場合、木材の素材感は申し分ないのですが木材表面の保護力が弱く水による輪ジミ現象に対処することができないことが多いように思われます。このままでは長期間の使用により木材表面の美しさが台無しになります。

tatara撥水セラミックマルチの場合も同じく表面塗膜を形成しないため素材感は良い反面、輪ジミ現象をしっかり止めることができませんでした。ただし、針葉樹系の場合はほぼ輪ジミ現象はできず大丈夫です。
そこで、tatara輪染み・アク止め下地剤(特許出願申請中)を開発し下地剤として塗工することによって問題を解決致しました。

 

●木材を水回り・屋外で使用する場合も同様にtatara輪染み・アク止め下地剤(特許出願申請中)を塗工することによって、酸・アルカリ・鉄分の化学反応による、木材表面の白濁や黒染め現象を抑制することが可能です。
お風呂場内のヒノキ羽目板の洗剤(アルカリ溶液)による白濁、屋外面の木建具などにみられるアルカリ反応(雨水のモルタル跳ね返り)・鉄反応(砂・トタン板からのFe成分)による木材表面の汚れなどを大幅に抑制することができます。
また、紫外線による木材組織の分解、雨水などによるポリフェノール成分の溶出を抑制し屋外でも木材の耐久性・ヤケ止めにも寄与します。

佐賀県 某寺院ヒノキ浜縁改修工事

総ヒノキ材の浜縁改修工事において、tatara輪染み・アク止め下地にtatara撥水セラミックマルチ上塗り2回の塗工の施工画像になります。ヒノキの木地感そのままに仕上がって、しかも日焼け・カビ・防腐効果と耐久性を求められる現場です。さらに、3年〜5年あたりを目処にメンテナンスを検討していただければと考えております。

メンテナンス方法としては、十分に日焼けしてグレー化(灰化)した表面は、高圧洗浄できれいに洗い流すことができます。ヒノキに充分沈み込んだtatara撥水セラミック下地には、くすみ・汚れ・カビなどで退色していない綺麗な地肌が現れてきます。これをしっかりと乾燥させ新たにtatara撥水セラミックマルチを充分に沈み込ませれば大丈夫です。比較的簡易な作業でメンテナンスが完了できるかと思います。表面をブラシで削り落としたり汚れを脱色したりする必要性がありません。タイミングを逃さず、こまめなメンテナンスをすることで新規の状態よりも落ち着いた色調にはなり美しく・永く木材を保護していくことができます。

tatara輪染み・アク止め→屋外や水回りなど、酸/アルカリ/Feによる化学反応・日焼止めにも効果を発揮し木材のポリフェノール系の樹脂・色素成分を木部内に固定化します。

tatara撥水セラミックマルチ→ヒノキ材内部に深く浸透し約3ミリ前後のガラス層を形成し、防水性を保ちながら呼吸を妨げない効果があります。屋外や水回りにおいては、カビ・防腐性能に優れるためシルバーグレーな綺麗な経年変化を示します。

●寺院浜縁正面

●寺院浜縁斜景

●ヒノキ階段ディテール

いま再びの”たたら” その2

たたら製鉄の砂鉄採取では、約80㎏の真砂砂鉄を確保しました。

つづいて、
ドラム缶を利用した炭釜づくりに取り掛かることにします。
仕様は下記の図面を参考にした。

この炭釜で大量の「たたら炭」をつくっていくことになるが、
大阪府河内長野郡太子町の里山作業場で、「たたら炭」の原料になる”コナラ”、
炭化させるための火力燃料としての間伐材・スギなどを伐採し準備をすすめていく。

まったく、自然環境と一体となった循環型経済モデルとはいいながら、
自然環境への負荷は計り知れない!!

と同時に、大自然への畏敬の念がふつふつと湧き上がる・・・。

 

●たたらドラム缶炭釜 仕様図

●ドラム缶の横腹に開口部を加工

●吸熱部分には一斗缶を加工し溶接

●内部にグレーチングを敷いて排気の煙突をつけていく

●2018,6/17鉄筋・鉄骨のプロ、植田さんが加工している。大阪府河内長野太子町の作業場にて

大阪市某ホテル高級日本料理店 欅カウンター&テーブル

お寿司・天ぷらなど、高級日本料理店の欅カウンターtatara撥水セラミックマルチを塗工し、ほぼ素地と変わらない仕上げ感になっている。

●寿司コーナー・欅カウンター

●天麩羅コーナー・欅カウンター

●天麩羅コーナー・欅カウンターディテール

ダイニングテーブルは、オーク柾目突板にtatara輪ジミ・アク止めで着色下地をおさえ、仕上げにtatara撥水セラミックマルチを2回塗工した。少々、ツヤ感がでてウレタン仕上げに近い雰囲気でハードな使用に耐えるように仕上げている。

●宴会席ダイニングテーブル

●一般席ダイニングテーブル

tatara撥水セラミックとドイツ系オイル塗料メンテナンス性 屋外暴露比較試験資料

前回の「2017.6/1 0〜2018.5/23 12ヶ月tatara撥水セラミックとドイツ系オイル屋外クリアー屋外暴露比較試験資料」に少々手を加え、塗工後の木材保護・メンテナンス性の検証を行いました。

tatara撥水セラミックマルチtatara撥水セラミックヤケ止め屋外用、およびO社・X社・N社・S社のドイツ系屋外用オイル<クリアー色>の建築現場でよく使用されるクリアータイプで検証してみました。

⬛️2018.5.23ドイツ系屋外クリアー塗料表面拭きあげメンテナンス検証資料

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<資料結果からみる性能見解>

tatara撥水セラミックマルチ
→約1年間の屋外暴露による紫外線・風雨・温湿度変化のなかで、表面の変化が目に見えて明らかに確認できる。この表面の灰化したものは、表面浅く灰化しており均質的で柔らかく水で容易に洗浄できる、いわゆる”灰”のようなもの。黒いカビ状の有機物や汚れが木材内部に浸み込んでおらず、シルバーグレー色にきれいに焼けているのが特徴といえる。

この灰化した表面はウェットティッシュで約10回程度拭き取ると比較的容易にはく離でき日焼けはしているものの、木部色を含んだツヤ感のある木肌が現れてきます。この灰化した表面は高圧洗浄機で落とせる程度のもので(木材・木質によって状態は異なる)、しっかりと乾燥させ木肌を整えれば塗工時と同じ作業工程で、さらに落ち着いた美しい仕上がりになるかと思います。おおよそ3年程度がメンテナンスのタイミングかと考えられます。

tatar撥水セラミックヤケ止め屋外用
→tatara撥水セラミックマルチとほぼ同じ内容ですが、紫外線吸収剤(UVカット剤)が入っているため木地の保護力はより強いかと考えています。

●O社
→半造膜系のオイル塗料で紫外線防止効果(UVカット)は抜群の性能である。約一年間にわたり屋外暴露試験をした結果、いまだに木部色をキープできている。ただ強い塗膜を形成する反面、屋外放置でわずかに木材に浸潤する水分は行き場を失い強い塗膜が蓋をして内部にこもり黒カビの原因になるような結果がでた。この強い塗膜も一年を経過するあたりから徐々に部分的に白く白濁しまだらに現れ美観的に気になってきた。

また強い塗膜はメンテナンス時のはく離には非常に手間にかかる作業になってしまいます。きれいに仕上がるかどうか表面の状態を検討し金属ブラシなどで丁寧に剥離する必要がありますのでコストにも反映してしまうのです。このことからも現場では濃色の同材塗料で重ね塗りで対応していることが多いようです。

●X社
→塗膜を形成しない防腐系浸透オイル。オイル塗料全般にいえることですが、有機物のオイルは腐朽菌の養分になることから黒カビを防止するのは難しいと考えられます。黒いシミ・カビは木材内部まで浸潤しているようです。

表面の塗膜がないので剥離する必要はないかもしれません。このことからも現場では濃色の同材塗料で重ね塗りで対応していることが多いようです。

●N社
→塗膜を形成しないタイプでの仕上がり感はtataraによく似ている。ただ、屋外暴露の時間が経過するにしたがって、表面が曇って木目がまだらに見える。カビ・汚れの耐性は弱いような結果になった。

灰化した表面は、はく離は容易にできるのでカビ・シミの浸潤がなければメンテナンスは良いと考えられる。カビ・シミが深く浸潤し黒くなっているようであれば濃色の同材塗料の重ね塗りになると思われる。

●S社
→今回の試験ではK社と同じくらいにシミ・カビで黒く変色するのが早かった。O社とK社の中間的な挙動を示した。黒く浸潤したシミ・カビのはく離には非常に手間にかかる作業になってしまいます。きれいに仕上がるかどうか表面の状態を検証し金属ブラシなどで丁寧に剥離する作業が必要でコストにも反映してしまいます。このことからも現場では濃色の同材塗料で重ね塗りで対応することになりそうだ。

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⬛️2018.5.23ドイツ系屋外クリアー塗料表面拭きあげメンテナンス検証資料